コーヒーは悪魔の飲み物!?

こんにちは、ナヤキコーヒーです。
今日はコーヒーのちょっとした小話です。

『よいコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い』

これはフランスの復古王制時代の首相、タレーラン=ペリゴールの名言です。
この名言にもあります様に、珈琲は17世紀には〈悪魔の飲み物〉と言われている時期がありました。

では何故、珈琲がその様な扱いを受けていたのでしょうか?

コーヒーの歴史書によると、1615年、イタリアのベネチアに珈琲の文化がやって来たとあります。
しかし、当時のキリスト教会では、珈琲は、異教徒イスラムの物であるからと敬遠されていました。一方、イスラム教会ではキリストが祝福しているワインが禁止されおりました。

この様な宗教上の壁がありキリスト教徒では、珈琲はイスラム教徒の〈悪魔の飲み物〉として飲む者はあまりおりませんでした。

しかしながら、当時の教皇クレメンス8世は、大の珈琲党でした!

あるとき教皇の側近が「コーヒーはムスリム(イスラム教徒)の飲み物で悪魔のものだから禁止しては?」と進言しました。
教皇はこう答えました。「それにしても悪魔はいい物を飲んでいる。いっそのことコーヒーに洗礼を授けてこちらのものにしてしまってはどうだろうか......」
教皇…悪魔の飲み物と言われていながらも、コーヒーの魅力に引き込まれていますね。

こうして珈琲は、宗教の壁を超えて、その後は順調に世界へ広まり、やがて日本にも江戸時代にやって来ました。

珈琲は悪魔どころか、世界を繋ぐ〈天使のような飲み物〉だったのです!