眠らない修道院の伝説

こんにちは、ナヤキコーヒーです。
7月のコーヒーブレイクはもう一つのコーヒーの起源、エチオピア説です。

〈眠らない修道院の伝説〉

6世紀頃の事です。
エチオピア南部のアビシニア高原には、野生のコーヒーが長い間、人目につかず自生していました。

若いヤギ飼いカルディは、ある朝、放し飼いにしていたヤギたちが手の付けられないくらい騒いでいるのに困って、近くの修道院の僧に相談しました。
ヤギたちは、赤い実を食べて興奮したようだと伝えると、僧侶は試しにこの赤い実を煮た汁を飲んでみることにしました。

すると、全身に活力がみなぎり、気分爽快になったのです。

その効力を知った僧は、修道院の他の僧に伝え、みんなで木の実を食べるようにしたところ、眠気に邪魔されず勤行に励むことができるようになりました。

やがてこの修道院は〈眠らない修道院〉として有名になり、赤い実・珈琲も街の人々へと伝わって行ったのでした。

イタリアの言語学者・ファースト・ナイロニーの説話より